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2009年10月23日金曜日

( ゚д゚)・∵ インフルエンザ流行、早わかり。Googleの「インフルトレンド」、22か国に拡大




アメリカが一番ひどくくしゃみしているぞ?―Googleの「インフルトレンド」、22か国に拡大
in TechCrunch Japan

皆さん、予防注射は済ませたかな? インフルエンザの季節がやってきた。Googleは Google Flu Trends〔インフルトレンド〕の提供を従来の4ヶ国から22ヶ国に拡大した。Googleインフルトレンドはインフルエンザ関連の検索数を利用して流行の兆しをいち早く捕えようとするサービスだ。アメリカではGoogleのこのデータは政府のインフルエンザ流行に関するデータと92%の相関関係がある。しかし政府のデータは2週間後に発表されるので、インフルトレンドは早期警報として役に立つようだ。

さて、Googleインフルトレンドの世界地図を見ると、アメリカはすでに「赤」の「活発なインフルエンザの活動」地域となっていることがわかる。ヨーロッパ、ロシア、メキシコ、オーストラリアはまだ「赤」になっていない。果たしてアメリカでインフルエンザが事実流行しているのだろうか? それともアメリカ国民が心配症で、くしゃみをするたびに大慌てでコンピュータの前に座って、近所でインフルエンザが流行っているかか検索を始めるせいなのか?(ところで新型(豚)インフルエンザだが、正しい情報を知ってパニックを起こさないように)。

アメリカでインフルエンザ関連の兆候(少なくとも検索数)が多い理由について、私はGoogleに尋ねてみた。これはGoogleがアメリカに関してより詳しいデータを持っているためなのか? それに対する広報担当の回答は―

“いいえ。アメリカはすでにこの季節としては高いインフルエンザ感染にさらされているとみるべきでしょう。これはわれわれがアメリカのデータをたくさん持っているからではありません。アメリカにおける過去の検索数のグラフと比較してみるとわかります。現在のインフルエンザ関連の検索数はこの時期の過去の平均より高い。たとえば昨年は、ピークは2月を中心にした冬季にありますが、今年はすでに去年のピークのレベルに達しています。やはりこの警報をまじめに受け取って適切な予防法を習慣づけて、健康に過ごしてください。”

またなるべく握手をしないことも感染の拡大を防ぐのに効果がある。ただしオーストラリアは別。オーストラリア人は握手が好きだから、しないと変な目で見られる。また南半球では春に入ったところなのでインフルエンザの活動は低くなっている。
さて、この記事が掲載された頃には新型インフルエンザワクチンは、まだ利用できない状態でした。
随分、気の早い記事でしたね。



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2009年10月22日木曜日

d(>_< ) ワクチンに含まれる有機水銀、チメロサールの解説

原文はかなりの長文ですが、日本ではインフルエンザワクチンに含まれる
有機水銀の量は、一般的な許容量を大幅に下回るようです。
先日、「妊婦用のワクチンはない」と言う話は、あくまでもドイツでの話。
日本では問題はないと思われます。


以下、抜粋


チメロサールとワクチンについて
in 横浜市衛生研究所

チメロサールとは?

チメロサール( thimerosal )は、殺菌作用のある水銀化合物で、以前はワクチンに保存剤として、よく添加されていました。しかし、最近では、日本でも、チメロサール( thimerosal )を添加しないワクチンや、チメロサール( thimerosal )を減量したワクチンが増え、チメロサール( thimerosal )をワクチンの保存剤としてできるだけ添加しない方向にあります。今回はこのチメロサールを話題とします。また、最後に、関連事項として、「メチル水銀と魚」についても話題とします。

ワクチンに添付されている添付文書でチメロサールの添加を知ることができます。
「本剤は添加物としてチメロサール(水銀化合物)を含んでいる。チメロサールを含んでいる製剤の投与(接種)により、過敏症(発熱、発疹、じんましん、紅斑、かゆみ等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、接種後は観察を十分に行うこと。」というような内容が書かれています。


チメロサール( thimerosal )は、エチル水銀( ethylmercury )と thiosalicylate とに分解します。エチル水銀( ethylmercury )の部分で人間への毒性が心配されています。





ワクチンとチメロサール

1928年1月にオーストラリアでジフテリアの予防接種の注射薬に病原体が混入して注射を受けた多数のこどもが死亡する事件が起こっています。


細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むものでなければ、細菌が増殖可能な生物製剤は多人数用の容器に入った製品としてはいけないという勧告を王立委員会は出しました。


チメロサール( thimerosal )は、水銀を含む有機化合物(有機水銀)です。その殺菌作用は、昔から知られていて、1930年台から、種種の薬剤に保存剤として使われてきました。薬剤に病原体が混入して薬剤の使用で感染症となってしまうのを防ぐためなどの目的で使われてきたのです。


ワクチン中のチメロサール( thimerosal )が、近頃、アメリカ合衆国で注目されるようになった一つの理由は、この十数年の間に、アメリカ合衆国では、乳幼児が接種すべきワクチンの種類や本数が増え、また、より月齢が低い段階で接種を受けるように成って来ていることによります。1999年には、生後6ヶ月までで見ると、チメロサール(thimerosal)が添加されたワクチンをそれぞれ3回ずつ受けたとすると、B型肝炎3回で37.5マイクログラム、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)3回で75.0マイクログラム、インフルエンザb型菌3回で75.0マイクログラム、計187.5マイクログラムの水銀(計375.0マイクログラムのチメロサール)が注射されたことになります。
現在は、アメリカ合衆国では、B型肝炎、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)、インフルエンザb型菌のワクチンについは、チメロサール( thimerosal )が添加されていないワクチンが生産されていますので、チメロサール( thimerosal )が添加されていないワクチンを注射すれば、同様の注射をしても、水銀は注射されないことになります。

自閉症と水銀

自閉症の発生については、出生10000人につき4.5人程度の発生とされています。近年、アメリカ合衆国では、自閉症の発生が増えていると言われています。アメリカ合衆国カリフォルニア州で州の保健福祉局発達サービス部門が把握している自閉症・脳性麻痺・てんかん・精神発達障害の四つの障害・病気について1987年のデータと1998年のデータを比較した報告書があります(参考文献14)。1987年のデータに対し1998年のデータでは、人数で、自閉症では210.43%、脳性麻痺では42.84%、てんかんでは30.69%、精神発達障害では48.74%の増加を示しています。つまり、人数で、自閉症では3倍以上に増加していて他の三つの障害・病気と比較しても明らかな増加です。この増加の原因はよくわかっていません。

アメリカ合衆国における自閉症の増加を水銀と関連づけて説明しようとしたのが、Bernardらの仮説です。

Bernardらの仮説は、アメリカ合衆国において、ワクチン中のチメロサールの安全性に関して疑問を投げかけることになりました。アメリカ合衆国における、この疑問に対する結論が、2001年10月の米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )の勧告です。

米国の医学協議会(IOM)の勧告(2001年)


米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )は、予防接種安全性検討委員会で、「チメロサールを含むワクチンと神経発達障害と」について検討し、おおよそ、次のような結論を2001年10月に示しました。
チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと神経発達障害とが関係しているとの仮説は、立証されてはいないが、生物学的にはもっともらしく思われる。また、チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと自閉症・注意欠陥多動性障害(ADHD:attention deficit / hyperactivity disorder )・言語発達障害などの神経発達障害との間の因果関係については、肯定するにも否定するにも十分な証拠がない。

以上のような結論を踏まえ、米国の医学協議会(Institution f Medicine : IOM )の予防接種安全性検討委員会は、チメロサールを含まないワクチンの使用を勧告しました。

世界保健機関(WHO)・欧州・日本の対応

アメリカ合衆国の中で、チメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向は、医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )の予防接種安全性検討委員会の勧告以前に、米国小児科アカデミー(AAP:American Academy of Pediatrics )と合衆国公衆衛生サービス(PHS:United States Public Health Service )との1999年7月7日の共同声明で示されました。世界保健機関(WHO)は、2000年1月にこの共同声明を支持しています。


日本においても、アメリカ合衆国、欧州、世界保健機関(WHO)と同じく、チメロサール ( thimerosal ) をワクチンにできるだけ添加しない方向にあります。ワクチン中のチメロサール ( thimerosal ) の減量や無添加が見られています。

米国の医学協議会(IOM)の結論(2004年)

米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )は、予防接種安全性検討委員会で、2001年の勧告以来、「チメロサールを含むワクチンと自閉症と」について検討し、おおよそ、次のような結論を2004年5月に示しました。

チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと自閉症との間の因果関係については、否認することが根拠によって支持される。





メチル水銀と魚

さて、平成15年6月3日開催の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品・毒性合同部会において、「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」がとりまとめられました。


その後、見直しの結果、平成17年11月2日に、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会から、「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」が出されました。この注意事項では、

「魚介類は、健康な食生活を営む上で重要な食材です。多くの魚介類は、特定の地域に関わりなく、微量の水銀を含有していますが、一般に含有量が低く、健康に害を及ぼすものではありません。しかし、一部の魚介類については、自然界の食物連鎖を通じて、他の魚介類と比較して、水銀濃度が高くなるものも見受けられます。

近年、魚介類を通じた水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされています。この胎児への影響は、例えば音を聴いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、あるとしても将来の社会生活に支障があるような重篤なものではありません。妊婦は、注意事項を正しく理解するように努めて下さい


<妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂取量(筋肉)の目安>

摂食量(筋肉)の目安 魚介類
1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回まで
(1週間当たり10g程度)  バンドウイルカ

1回約80gとして妊婦は2週間に1回まで
(1週間当たり40g程度)  コビレゴンドウ

1回約80gとして妊婦は週に1回まで
(1週間当たり80g程度) 
キンメダイ  メカジキ  クロマグロ  メバチ(メバチマグロ)  エッチュウバイガイ
ツチクジラ マッコウクジラ

1回約80gとして妊婦は週に2回まで
(1週間当たり160g程度)
 キダイ  マカジキ  ユメカサゴ  ミナミマグロ  ヨシキリザメ  イシイルカ

参考1)  マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ(クロマグロの幼魚)、ツナ缶は通常の摂食で差し支えありませんので、バランス良く摂食してください。

参考2)  魚介類の消費形態ごとの一般的な重量は以下のとおりです。

寿司、刺身  一貫または一切れ当たり  15g程度
刺身  一人前当たり  80g程度
切り身  一切れ当たり  80g程度


目安の表に掲げた魚介類のうち複数の種類を食べる場合には、次のことにご留意ください。

例えば、週に1回と注意事項に記載されている魚介類のうち、2種類または3種類を同じ週に食べる際には食べる量をそれぞれ2分の1または3分の1に、また、注意事項に週に1回と記載されている魚介類及び週に2回と記載されている魚介類を同じ週に食べる際には、食べる量をそれぞれ2分の1にするといった工夫をしましょう。また、ある週に食べ過ぎた場合は次の週に量を減らしましょう。

関連記事:
(?_?)新型インフルエンザワクチンの謎

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2009年9月1日火曜日

オバマ大統領の医療保険改革が追い詰められつつある

Stethoscope

今、日本では政権交代が行われようとしていますが、
いち早く政権交代を行ったアメリカは最大の課題である医療保険改革に対し
何ふりかまわぬ反対攻撃をする共和党陣営にオバマ政権が苦しめられています。


オバマ医療保険改革にイデオロギーの逆風
      保険に入れない「医療保険難民」が4,600万人も


in JanJan News コラム【米国ワーキング・ウーマン報告】
米国で医療保険改革が大きな問題となっている。オバマ大統領は8月に連邦議会が休会する前に、改革法案のとりまとめを求めてきたが、反対論も強く譲歩せざるを得ない状況に陥っている

連邦議会は休会となり、各議員は地元に戻って状況説明及び有権者の声を聞くためのタウンミーティングを行っているのだが、そこに声高らかに反対意見を表 明する有権者たちが押し寄せている。共和、保守系団体が参加を呼びかけているため参加者の8割は改革反対派。「声高らか」どころか、反対意見を怒鳴りまく る参加者やヤジ攻勢などで紛糾する集会が後をたたない。

抗議活動の中には、改革推進派の民主党議員の名前を刻んだ墓石の模型を掲げたり、オバマ大統領の医療保険改革をヒットラーの政策になぞらえ卍マークを民主党議員の看板にスプレーしたり、民主党議員の人形をリンチしたりと、ヒステリックな行動も見られる。

米国の場合、65歳以上及び低所得者以外は、民間の医療保険に加入するしか道はない。しかし民間医療保険は掛け金が高くなる一方で、経済的に加入できない人が4,600万人近くいる。また、保険会社が既往症のある人の加入を拒絶する場合も少なくない。


医療費や保険掛け金を下げて、こうした無保険者が医療保険に加入できるようするというのがオバマ大統領の求める改革である。その柱の一つに、民間医療保 険だけでなく、公的医療保険制度もつくり、競争の原理で医療保険のコストを下げることが含まれている。公的保険を主体にしている日本人にはわかりにくい が、これが大きな火種なのである。

 相互扶助の原理で保険コストを下げるなら、一元的な公的保険が理想的というのが民主党の本音である。しかし米国には、共和党をはじめとし、政府管理や社 会主義を極端に嫌う人が多い。オバマ大統領もそれを理解しているため、一元的な公的保険は求めず、選択肢の一つとして公的保険制度をつくるという妥協を示 している。

 しかし共和党は利益を追求しない公的保険と、民間医療保険会社が競争すること自体が無理なので、どんなものでも公的保険ができれば、民間医療保険は淘汰 され、結局は政府が国民の医療を管理し、その費用は税金として国民に回ってくるという危機感を感じている。同時に、こうした危機感を国民に煽ることで、民 主党に流れた人々を、共和党に呼び戻すチャンスと捕らえているのだろう。

保守系の評論家はあらゆるメディアで、「オバマ医療改革は医療の社会主義化で、アメリカをソ連のようにするもの」とか、「政府が医療を管理する民主党の 政策は、ヒットラーの政策と同じ」とか、「政府保険のイギリスやカナダでは、待ち時間が長くて、医者にかかる前に病人は死んでしまう」といった論調を展開 している。

連邦下院の医療改革法案の中に、「死期に近い患者が、医師と今後の対応方針を話し合う場合も、診療報酬の対象とする」とあるのだが、サラ・ペイレン元ア ラスカ州知事をはじめとする反対派は、これを政府が「死刑宣告委員会」をつくり、誰が治療を受けられ、誰を放置するか決めるもので、オバマ改革は「邪悪な 提案」だと論じている。

いまや米国で展開されているのは医療改革に対する議論ではなく、ヒステリックなイデオロギーの対立である。人は未知なものに不安を感じる。経済的な痛み を感じている市民は、政府に対する不満を高めている。オバマ政権は遅まきながら、正しい情報を市民に理解してもらおうと自らタウンミーティングを開き、 ウェブサイトで情報を流しているが、ヒステリックになっている人々に耳を傾けてもらうのは容易ではない。

15年前、クリントン大統領時代の医療保険改革は、秘密主義で進めたことで国民の反感を買い失敗した。皮肉なことに、この教訓を生かしてオープンに進め ているオバマ医療改革は、言論の自由を盾にとったデマ攻勢で、頓挫しそうになっている。先週は医療従事者のボランティアによる無料診療イベントに、多数の 「医療保険難民」が徹夜で並ぶ光景がテレビのニュースに流れていた。ヒステリックな人々の目には、こうした情景は映らないのだろう。

在米のがんサバイバーである私も、職を失えば、今は会社が提供してくれている医療保険も無くなる。何かが変わらない限り、低所得者でない65歳以下のが ん患者が加入できる医療保険など、米国にはない。イデオロギーのためではなく、人のための医療保険改革の議論に進める日を希望せずにはいられない。
この医療保険改革に関する問題点を丁寧に整理した記事はこちら。


医療保険改革をめぐる5つのウソ
  in ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
The Most Outrageous U.S. Lies About Global Healthcare

同一内容の記事:
The Most Outrageous U.S. Lies About Global Healthcare
in Foreign Policy

オバマの医療保険改革案に対する賛成派と反対派の議論がヒートアップしているが、その中にはとんでもない事実誤認もある
2009年08月21日(金)18時01分
アニー・ラウリー、マイケル・ウィルカーソン

以下、引用

医療保険改革について議論するタウンホールミーティングには賛成派、反対派の市民が集まった(11日、カリフォルニア州) Danny Moloshok-Reuters


この夏、アメリカ連邦議会ではクリントン政権以来となる本格的な医療保険改革が議論されている。これに伴って世論も沸騰し、政府が国民の生死を決める「デス・パネル(死の審査会)」になるという批判から、アメリカ独自の医療制度の強さが失われるといった慎重論まで、様々な主張が繰り広げられている。


しかしその議論の過程で、特に外国の医療保険に関してかなり間違った言説がまかり通っている。それは同盟国のイギリスやカナダをはじめとした、世界最高レベルの医療保険制度に関しても例外ではない。


「ホーキング博士は治療を受けられない」


ウソ 筋萎縮症を患っている理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士や、脳腫瘍にかかったエドワード・ケネディ米上院議員は、政府が医療制度を運営するイギリスでは治療を受けられない。


ウソつき ビジネス情報紙「インベスターズ・ビジネス・デイリー」は7月31日付けの社説で、「ホーキング博士のような人はイギリスでは生きられない。国民保健サービス(NHS)は身体障害のあるこの賢人の命に価値はないと判断するだろう」と主張した。


上院財政委員会の共和党トップ、チャールズ・グラスリー上院議員は地元アイオワ州のラジオ局とのインタビューで今月5日、「脳腫瘍があるケネディ上院議員は、イギリスでは治療を受けられない。77歳になったら価値がなくなると見なされるからだ」と発言した。


真相 両方ともデタラメ。


ホーキング博士はイギリスの病院で集中治療を受けており、英ガーディアン紙に対して「とても高度な治療を受けている。NHSがなかったら私は生き残れなかった」と語っている。


ケネディのケースでは、確かにイギリスでは治療や薬物投与の費用対効果を評価してから治療するかどうかを決める。そしてNHSは、症状や治療費、治療後の健康状態などを考慮して治療や薬物投与を行わないこともある。しかしイギリスの医師やNHS関係者によれば、ケネディのケースだと年齢に関係なく手術や放射線治療、化学治療といった高度な処置を受けられるという。


治療が妥当かどうか判断する英国国立臨床研究所(NICE)の理事長はガーディアン紙に対し、ケネディがNHSで治療を拒否されるという話は「間違っているし、我々がこれまで推奨してきた医療からは考えられない」と語っている。


「カナダ人は緊急手術のためにアメリカに来る」


ウソ 政府が運営する医療制度が貧弱なため、カナダの患者は金を払ってアメリカに緊急手術を受けにくる。


ウソつき 民間患者団体「ペイシェンツ・ユナイテッド・ナウ」は、カナダ・オンタリオ州住民のショナ・ホームズが登場するテレビ広告を放映。ホームズは「私は脳腫瘍を乗り越えた。しかしカナダの公的医療を受けていたら死んでいただろう」と語っている。彼女はアメリカに救命手術を受けに来たのだという。


今年6月、共和党のミッチ・マコンネル上院院内総務は「心臓バイパスの手術を受けるのに、オンタリオ州では半年も待たなければならないこともある。アメリカだったらすぐできる」と言った。


真相 ホームズは確かに、世界最高の病院の1つと言われるミネソタ州のマイヨー・クリニックで10万ドルを支払って治療を受けた。しかし病院のサイトによればホームズがかかったのは脳腫瘍ではなく生命にかかわらない良性の腫瘍だった(この病院は非営利団体で、医療保険改革を支持している)。


一般的にカナダ人はアメリカに医療を求めない。カナダのシンクタンク、フレイザー・インスティトゥートによると、カナダとアメリカの政府はどちらもGDP(国内総生産)の7%を医療費につぎ込んでいる(アメリカの場合、民間支出を足すとGDPの16%になる)。


しかしカナダでは国民がすべての医療費と処方される薬の費用の一部を賄われている。一方のアメリカでは4700万人が無保険のままで、毎年数十万人が医療費を払えずに自己破産している。


カナダでは治療を待たされることはあるが、緊急手術を待たされることはない。マコンネルの心臓バイパスの話は間違っている。カナダの医療当局によれば、07年にオンタリオ州で緊急でないバイパス手術を選択した患者が約61日間待たされたケースはあった。こうしたまともなデータはアメリカでは公表されていない。


「欧州の医療制度は公営だから機能している」


ウソ ヨーロッパ諸国は長らく公営医療制度を続けてきた。だからこそ医療が機能している。


ウソつき 民主党のハワード・ディーン元全国委員長は最近、「ヨーロッパ諸国が公営医療制度を維持しているのは、第二次世界大戦で実質的に医療制度が崩壊したのがきっかけだった。一度この方法にしたら、気に入って後からやめられなくなった」と発言した。


真相 あまりに一般化しすぎ。


ヨーロッパには様々な医療制度と医療保険システムがある。すべてのヨーロッパ諸国が公営医療制度をもっているわけではない。カナダやフランス、ドイツでは医師や病院は民間だ(イギリスのNHSやアメリカの復員軍人援護制度では、政府が医師に給料を支払い病院を運営している)。


ヨーロッパ諸国は戦後、一様に医療制度改革を行ったのではなく、各国がそれぞれ機能的な制度を模索してきた。例えばスイスは94年、オランダは06年にアメリカが現在検討している制度──病院や医師、保険機関は民間として残しつつ、政府が制度を高度に管理し、医療保険は義務化して政府が財政支援する方式──に移行した。




「カナダとイギリスの患者に治療選択権はない」


ウソ カナダとイギリスでは、個人が医療を選ぶ権利が失われている


ウソつき 保守系政治団体クラブ・フォー・グロース、共和党全国委員会(RNC)


真相 RNCとクラブ・フォー・グロースは、カナダやイギリスのように政府が健康保険制度を支配することで、医師と患者の間に「官僚主義」が入り込むと警告している。


クラブ・フォー・グロースの広告は不吉な口調で次のように主張する。「2万2750ドル。イギリスの政府高官は6カ月の命の値段をそう決めた。彼らの社会主義的システムの下では、医療費が高くつけばつくほどあなたは不運だった、ということになる」


これは事実と異なる。カナダやイギリスの患者は自分で治療方法や医師を選択することができる。


イギリスでは、2万2750ドルという数字は「6カ月の命の値段」ではなく、1つの薬では効果がないとNICEが判断する基準の上限だ。だが例外はあって、イギリス人は民間の保険会社に入る選択肢もある(アメリカのように支払い能力によって変わるが)。アメリカでは、医療保険は高額な医療費を避けるためにあるが、医学的知識が限られているため、患者はもっとも高価な選択肢が最良の治療だと考えがちだ。


NICEの代表はガーディアン紙に対して、この広告は「限られた財源をどう理性的に分配するかという問題に対する、ひどく間違った解釈だ」と語った。


「アメリカの医療制度は世界最高だ」


ウソ アメリカの医療制度が世界でもっともすばらしい。


ウソつき 多くの歴代大統領、政治家、ジャーナリスト、評論家、そして一般のアメリカ市民


真相 アメリカの医療保険制度には他の国と大きな違いがある。それはコストだ。アメリカは総額でも、GDP比でも、1人あたりの金額でも、世界中のどの国よりも多くの医療費を使っている。


いろいろな測定基準で見ても、アメリカの健康保険制度が世界的にも優れているという主張は間違っている。アメリカは世界保健機関(WHO)や、非営利団体コモンウェルス・ファンドのランキングで1位ではない。適用範囲、利用方法、患者保護、効率性、費用対効果のどれをとってもアメリカの医療制度は最良とは言えない。癌、心臓病、糖尿病といった疾患別でも年齢別でも、平均余命、慢性疾患率や肥満率といったデータでもよい結果を出していない。


ではどこの国がトップにくるのか? 大抵の場合はフランス、スイス、イギリス、カナダ、そして日本だ。WHOのランキングでアメリカは38位に位置している。
私は、オバマ大統領の公的医療保険導入を応援しています。
しかし、オバマ当選の時の学生運動システムがなぜ機能していないのか・・
機能すれば、大学生が「オバマに投票して!」と祖父・祖母に訴えた方法が使えるのですが。

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2009年8月26日水曜日

沖縄製の鳥インフルエンザ 消毒薬、市販化へ

Bird Flu Infection Control

すでに、当ブログでも紹介していた「インフルエンザウイルス消毒薬」が
ついに市販化されることになりました。
はっきり言えば、「ワクチンより期待できる」のです。
しかも、人、鳥、ブタ、その他の動物すべてに利用できます。
早く製品化、市販をしてほしいですね。


沖縄製の鳥インフルエンザ“撲滅”薬、今秋製品化へ

プレジデント・ロイター 2009年3.30号

鳥インフルエンザウイルスを死滅させる消毒薬が、今秋にも世界に先駆けて日本で製品化される見込みだ。

愛知県のウズラ飼育農家で鳥インフルエンザウイルスが確認され、大量のウズラが殺処分された。鳥インフルエンザが突然変異し、人から人に感染する新型インフルエンザウイルスが誕生するのは時間の問題。パンデミック(感染爆発)が起きれば日本だけで最大64万人が死亡すると政府は予測しているが、鳥インフルエンザウイルスを死滅させる消毒薬が、今秋にも世界に先駆けて日本で製品化される見込みだ。

その研究に携わるのは、インフルエンザウイルス研究の世界的権威として知られる根路銘(ねろめ)国昭氏。厚生労働省の国立感染症研究所呼吸器系ウイルス研究室長やWHO(世界保健機関)のインフルエンザ呼吸器ウイルス協力センター長などを歴任し、現在は出身地の沖縄県の民間研究機関「生物資源研究所」の所長である。

根路銘氏は植物のセンダンとハンノキに鳥インフルエンザウイルスの殺傷成分を発見し、昨年特許を取得。製薬会社と提携して消毒薬の開発に取り組んでいる。

実は現在、鳥インフルエンザウイルスに汚染された養鶏場の除染に使用されている消毒薬には、ウイルスの殺傷能力はない。だが、根路銘氏が発見・抽出したセンダン抽出液の実証実験では5mgの量でヒトインフルエンザウイルス約50万個が10分以内に死滅、鳥インフルエンザウイルスでも同様の効果が確認された。またセンダン、ハンノキの粉末では、それぞれ5mgでヒトインフルエンザウイルス5万個、鳥インフルエンザウイルス4万個が10分以内に死滅した。

一方、センダンエキスの原液をマウスに毎日、0.5mlずつ飲ませたが、もともと自然に自生しているものだけに有害性はなかった。根路銘氏は原液を数十倍に薄め消毒液として噴霧することなどを検討している。

元朝日新聞社医療担当編集委員で医療ジャーナリストの田辺功氏はこう話す。

「これまでの消毒薬と抗インフルエンザ薬タミフルにはウイルスの殺傷能力がなく、パンデミックを防ぐのは事実上不可能だった。しかし、根路銘氏が発見した成分で大量の消毒剤を作り養鶏場や渡り鳥が集まる水辺に撒けば消毒と予防ができ、噴霧液にすればウイルスに汚染された学校や病院、交通機関、家庭を消毒してパンデミックを防げると期待されます」

製品化されれば朗報である。

関連記事:
学校閉鎖は疫病封じ込めには有効だが完璧ではない
新型インフルエンザ -いつ発生するかわからない流行病 
アメリカのニワトリ肉が輸入停止となっている 
米国でのインフルエンザA/H1N1流行はタミフル耐性が主流 
「豚」にも効力か インフル消毒剤で特許 根路銘氏 - 沖縄タイムス



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2009年8月17日月曜日

食用色素で脊髄損傷を治療、すこし青くなりますが元に戻ります

Blue Rat


製薬会社が協力してくれそうにない・・とのことで、この脊髄損傷治療法は実用化されないかもしれませんが、日本の漢方系製薬会社が少し資金を供給すれば、実用化されそうですね。


副作用は「青い身体」:食用色素で脊髄損傷を治療
in WIRED VISION:

『FD&C Blue No.1』(「ブリリアント・ブルーFCF」、通称「青色1号」)は、米国の食品医薬品化粧品法(FD&C法)に基づく食品添加物で、ごく普通に利用されている合成着色料だ。幸運な偶然から、この色素が、神経の炎症を引き起こす主要プロセスを遮断するために実験室で作り出された化合物に驚くほど類似していることが明らかになった。
脊髄損傷を受けたラットに青色色素を投与すると、投与されなかったラットよりはるかに早く回復したのだ。しかも、研究者から報告されている副作用は1つだけ――ラットが青く染まるということだけだ。
7月27日付けで『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載された研究論文を共同執筆した、ロチェスター大学医療センターの神経科学者Maiken Nedergaard氏は、「これを今まで誰も試みなかった原因の1つは、食品科学と神経科学がまるで分断されていることにある」と語った。
米国では、毎年およそ1万2000人が脊髄に損傷を負っている。原因の多くは自動車事故や悲惨な落下事故だ。最初に脊柱や首へ衝撃が来た後、脊髄周辺に生じる腫れによって血液の供給が阻害されるため、さらに神経細胞が死滅する結果を招く。損傷を受けた直後にステロイドを投与すると効果の見られる患者も少数いるが、大部分は、この二次的な炎症のせいで症状が悪化し続ける。
Nedergaard氏と研究チームは2004年、脊髄周辺の腫れが、アデノシン三リン酸(ATP)の急速な放出によって引き起こされることを突きとめた。ATPとは、通常は細胞にエネルギーを供給する分子だが、過剰になると神経細胞に過度な刺激を与え、代謝ストレスで細胞を死に至らせる。
研究者たちは、「P2X7」と呼ばれるATP受容体を遮断することで、脊髄損傷に起因する炎症を大きく防げられることを見いだした。だが今まで、この受容体を遮断できる、臨床的に有効な薬品は特定できなかった。
P2X7受容体に似た構造の化学物質を探す過程で行き当たったのが、毒性がないとして、1928年に米食品医薬品局(FDA)の承認を得ている青色1号だ。
「米国では1人が1日におよそ14ミリグラムの青色1号を摂取している。青い食品には何にでも入っている。チョコレートのM&M's、ゲータレード、ジェロー。米国では年間1億ポンド(およそ4500万キログラム)が食べられており、毒性がないことは証明されている」と、Nedergaard氏は語る。
[青色1号は、ベンズアルデヒドスルホン酸とエチルベンジルアニリンスルホン酸を反応させたものを酸化させることによって作り出す。FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)の毒性試験では、短期毒性、長期毒性および発がん性は確認されていない]
青色1号のもう1つの利点は、これが血液脳関門を通過することにある。薬剤を脊柱に注入する方法は、損傷を負っている患者には危険が伴いかねないが、青色1号なら血管から送りこむことが可能だ。[血液脳関門は、血液と、脳・脊髄を含む中枢神経系の組織液との間の物質交換を制限する機構]
この化合物が脊髄損傷後の回復を向上させられるかどうかをテストするために、(麻酔をかけた)ラットの背骨に10グラムの重りを落として損傷させ、その15分後に、青色1号とほぼ同じ構造の『ブリリアントブルーG』を静脈に注入した。
青色色素を投与されたラットは、投与されなかったラットよりずっと回復が早かった。6週間たつと、投与されたグループは足を引きずりながらも歩けるようになったが、投与されなかったグループでは、歩けるまでに回復したラットはいなかった。
[損傷後4時間以内に投与を行なえば、二次障害の炎症を抑えて永久的な麻痺を回避できるという。なお、皮膚や目は投与の1週間後に通常の色に戻ったが、6週間後に解剖したところ、脊髄は青いままだったという]
Nedergaard氏は、更なる実験が必要であることを認めている。同氏は資金が得られ次第、臨床試験を行ないたいと考えている。問題は、青色1号が非常に安価なので、臨床試験を支援する製薬会社が見つけられそうもないことだ。同氏は政府の支援を希望している。
{この翻訳は抄訳です}
[日本語版:ガリレオ-小林理子]

WIRED NEWS 原文(English)
 関連記事:
  in Slashdot Japan
米国で、脊髄損傷の治療に食用色素である「青色 1 号」が効果的であるという研究結果が発表された (DOI: 10.1073/pnas.0902531106WIRED VISION の記事より) 。
脊 髄損傷では脊髄周辺に発生する腫れによって血液の供給が阻害されるが、この腫れは「P2X7」と呼ばれる ATP 受容体を遮断することで防ぐことができるそうで、食用色素の青色 1 号はこの P2X7 に似た構造をしているという。実験では背骨を損傷させたラットに青色 1 号とほぼ同じ構造の薬剤を静脈注射によって投与したところ、ラットの回復に目に見える違いが表れたという。
青色 1 号は人体にとって無害であり、さらに非常に安価というメリットがある。副作用としては「皮膚や目が青くなる」、ということがあるそうだが、投与を止めれば色は元に戻ったそうだ。



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2009年6月4日木曜日

製薬会社が、学術雑誌まがいを発行。だまされるな!

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「査読付き」を名乗る、とてもインチキな学術論文誌
  in Slashdot Japan
スラッシュドット・ジャパン
hylomによる 2009年05月05日 18時14分の掲載
この発想はなかった部門より。
医療


pinbou 曰く、

本家/.の記事(Merck Created Phony Peer-Review Medical Journal)より。「Australasian Journal of Bone and Joint Medicine」という、自称ピア・レビュー(査読)付きジャーナルがある。骨や関節の医療に関する医学の専門学術論文誌のように聞こえるが、なんとこれは、世界的な医薬品メーカーとして知られるメルク(Merck)社が、自社の製品に都合の良いデータを発表して箔をつけるためにわざわざ設立したもの。実質的に査読は存在しなかったそうだ。

元のThe Scientistの記事(Merck published fake journal)は登録者しか読めないが、The American Journal of Bioethicsのブログblog.bioethics.netに出たSummar Johnson博士による記事(Merck Makes Phony Peer-Review Journal )によれば、この論文誌「Australasian~」はメルクが論文出版社として著名なエルゼビア(Elsevier)社に料金を払って発行してもらっている。しかし医学文献のオンラインデータベースであるMEDLINEには出ておらず、もちろんウェブサイトも存在しない。しかし権威あるエルゼビアから出ているということで、普通の医者はそのまま信じてしまうだろうとJohnson博士は警告している。

査読のプロセスはと言えば、このジャーナルの「名誉アドバイザリー・ボード」のメンバーだったオーストラリアのリューマチ学者、Peter Brooks氏によると、「一本の論文も査読したことはない」そうだ。また、Chemistry BlogのMitch Andre Garcia氏は実際にこの論文誌を読み、第二号の63%がメルクにとって都合の良い記事であることを見いだした(Merck Faked a Research Journal (.PDFs Available))。メルクは事実上この雑誌を自社薬品の宣伝のためのツールとして使っており、「専門誌Australasian Journal of Bone and Joint Medicineで発表された通り、当社のFosamaxは他の同種の医薬品の効果を上回っています…」などと宣伝していたらしい。

もちろん、「まともな」論文誌でも査読がきちんと機能しているかどうかは怪しいものではあるが、ここまで大がかりなイカサマをやったのはメルクが初めてではないか。
さて、論文査読って何?という方もいらっしゃるでしょうから、簡単に解説。


学術論文は、その研究の信憑性、信頼性を高めるために、内容をチェックします。
その分野の専門家が論文を読み、誤りやわかりにくい点を修正するように指摘して
論文発表予定者に返還することもあります。当然、おかしな論文は排除されます。
このような内容チェックを「査読」と言うのです。


例外として、速報性を重視し、査読を、専門家ではなく専門知識を持った編集者が主に行うような学術誌もあります。Natureなどはその典型例ですが、その知名度ゆえに、間違えた内容を論文として発表したりすれば、世界中の恥さらしになるため、社会的な検査というべきものが機能しています。 

ルール違反をして権威付けをし、商売に利用、なんて論外ですな。
まさか、世界最大級の製薬会社が詐欺ギリギリの行為を行っているなんてあきれてしまいますね。


メルク in Wikipedia

メルク・ジャパン 



これは便利なんだけどなあ・・


メルクマニュアル 第17版 in 萬有製薬


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2009年4月30日木曜日

「豚」にも効力か インフル消毒剤で特許 根路銘氏 - 沖縄タイムス

Pig Flu T-Shirt Mock

「豚」にも効力か インフル消毒剤で特許 根路銘氏
in 沖縄タイムス
【名護】名護市の民間研究機関「生物資源研究所」の根路銘国昭所長が、特許庁に出願していた沖縄に自生するセンダンの成分を活用したインフルエンザ予防・消毒剤の特許が27日までに認められた。ヒトへのインフルエンザだけでなく豚や鳥など、すべてのインフルエンザウイルスを殺傷する効力を持つ可能性が、実験結果で示された。根路銘氏は「ワクチン開発が容易でない以上、感染を最小限に食い止めることは重要。冬季に豚インフルエンザが大流行する可能性がある」として、秋までに予防・消毒剤の実用化を目指している。豚インフルエンザへの対応が世界的課題となる中、根路銘氏の研究は注目を集めそうだ。
実験データでは、豚インフルエンザの同系統のウイルスで、センダンからの抽出エキスを64倍に希釈した場合100%、128倍に希釈しても、90%の高い不活化効果を示した。鳥インフルエンザでも、ほぼ同様の効果が示された。
噴霧投与が一番好ましく家庭や学校、職場、バスなどの交通機関や豚舎、養鶏場などの大規模施設などでの消毒剤にも利用できる可能性があるという。
根路銘氏は2006年3月に特許を申請。27日に、許可通知が届いた。根路銘氏は「きめ細かく効果的な消毒剤を実用化したい」と話している。昨年7月には、ハンノキも活用した消毒剤の製造法と使用に関する特許も出願している。
豚インフルエンザの流行について、根路銘氏は「国内では梅雨を迎える5月末までに終息するが、冬にかけて日本国民の30%から40%が感染する可能性がある」と、警鐘を鳴らしている。
根路銘氏は国立感染症研究所呼吸器系ウイルス研究室室長や、WHOインフルエンザ呼吸器ウイルス研究センター長などを務めたウイルス、ワクチン開発の国際的な権威。(知念清張)

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2009年3月19日木曜日

関節リウマチの原因解明、新薬候補物質を開発

diabetes 365 day 108 Jan. 19th 2007

すこし前になりますが、リウマチについての新発見が続いています。

関節リウマチの原因解明、新薬候補物質を開発
in 朝鮮日報

カトリック大医学部聖ビンセント病院の金完郁(キム・ワンウク)教授を中心とする研究チームは2日、難病の関節リウマチの原因を解明し、新薬候補物質を開発することに成功したと発表した。

同研究チームは「胎盤成長因子」というタンパク質が関節リウマチを引き起こす主因であることを突き止めた。胎盤成長因子とは妊娠中に胎児に酸素や栄養分を供給するのに必要なタンパク質。生後には同因子は消失するが、がんやリウマチにかかると再び発現するという特徴がある。

研究チームは今回の研究成果を、リウマチ分野の米専門学術誌『アースリティス・アンド・リウマチズム』2月号に論文の形で発表した。

研究陣は胎盤成長因子を持たないネズミを遺伝工学的に作り出し、関節リウマチと胎盤成長因子との関係を立証した。胎盤成長因子を持たないネズミは関節リウマチをほとんど発病しなかった。研究チームはまた、関節リウマチの新薬候補物質として、胎盤成長因子を抑制する物質を開発。関節リウマチにかかったネズミに投与したところ、症状が著しく改善することを確認した。

金教授は「既存の関節リウマチ治療剤は体の免疫体系まで乱す副作用があったが、今回の研究結果を基に発病の原因だけを取り除ける治療法を開発できる可能性が示された。3-4年以内に関節リウマチ患者を対象とする臨床試験を計画している」と説明した。


リウマチ原因物質見つけた
in 日本薬学会

関節リウマチは全身の関節に炎症がおこり、軟骨や骨が破壊され、関節が変形する疾患である。関節が激しく痛むだけではなく、関節機能が失われるため生活の質にも大きな影響を与えているが、決定的な治療法がないのが現状である。
我々は、滑膜細胞の異常増殖に関わる因子を探索し、関節リウマチ患者の滑膜組織で過剰発現している新規な遺伝子の単離に成功した。そしてこの遺伝子がコードするタンパク質を、シノビオリン(Synoviolin)と名づけた。シノビオリンを過剰に発現させたマウスを作製したところ、関節において滑膜の増生、骨、軟骨破壊が認められ、関節リウマチと酷似した症状を示した。逆に、シノビオリンを欠損させた個体においては、シノビオリン欠損マウスは関節炎の惹起に対して抵抗性を示した。
現在、シノビオリンの機能制御による滑膜細胞の異常増殖をターゲットとした革新的な関節リウマチ治療薬の研究開発を進めており、その成果が多くの患者さんに福音をもたらすものと期待している。

リウマチの治療方法ですが、現状ではステロイド、鎮痛薬を利用する対症療法と、免疫抑制剤を使った高価な治療薬、もしくはその両方が効果がない場合に保険対象となる白血球一時除去術があります。しかし、どれも根治にはなりません。


早く根治、完治ができる治療法が確立し、保険診療対象となって欲しいです。
治療して社会復帰ができれば、その収入が税収となります。
そう、優れた医療と保険体制は、けっして無駄な支出ではありません。
元がとれる、「社会的投資」なのです。


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2009年3月16日月曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(後編)-生活から改善する



靴底に切り込みを入れるだけで変形性膝関節症を予防できる
in 日経メディカルオンライン
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運動靴の靴底に切り込みを入れるだけで変形性膝関節症の発症や増悪を予防できる可能性がある――こんな興味深い研究成果が報告された。ゴム底に適切な切り込みを入れることで動きの自由度が増し、変形性膝関節症の悪化要因となる膝の内転モーメントが減少するという。米シカゴのラッシュ医学校のNajia Shakoor氏らが、米サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)のポスターセッションで10月26日に報告した。
この研究成果のポイントはやわらかい靴底の靴を選ぶということ。
靴底に切れ目を入れるのは、靴底をやわらかくし、ねじれる力がかからないようにすることがもくで気です。これからの靴選びの参考にしてくださいね。



太極拳は変形性膝関節症の治療に有効
in 日経メディカルオンライン
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中国の伝統的な運動として知られる太極拳は、変形性膝関節症の治療に有効であることが示唆された。太極拳に取り組むグループと通常のストレッチを行うグループに分けて、効果を検討したところ、太極拳群で痛みや身体機能などに有意な効果を認めた。タフツ・メディカルセンター(米、ボストン)のChenchen Wang氏(写真)らが10月26日、サンフランシスコで開催されている米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
なお、この研究ではウェルネス教育+ストレッチ療法との対照評価を行っています。
太極拳の参加者は、痛み、身体機能、うつ、自己効力感、健康状態に有意な改善を示した。
12週目以降も太極拳運動を続けた患者からは、WOMAC疼痛とWOMAC機能に永続的な効果が見られた。
ということで、単調なストレッチと心理療法だけでなく、生活改善にはもう一つの選択肢が増えたわけです。記事トップに太極拳の演舞を表示しました。参考にしていただければ幸いです。

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2009年3月15日日曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(中編)-リウマチ治療の注意点

敗血症性関節炎を併発する関節リウマチ患者の特徴が明らかに
in 日経メディカルオンライン
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敗血症性関節炎を併発する関節リウマチ(RA)患者には、コルチコステロイドと免疫抑制治療を受けている高齢の女性患者という特徴があることが分かった。RA患者と非RA患者との比較研究から明らかになった。アルバート・アインシュタイン・メディカル・センター(米フィラデルフィア)のLawrence H. Brent氏(写真)らが10月28日、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
リウマチは自己免疫疾患のひとつ。免疫力そのものの低下や、治療における免疫力低下が想定されます。その結果、感染症にかかりやすくなるリスクがありますが、特に、上記の条件を満たす場合は、感染症(インフルエンザ)などに感染しないよう、注意する必要があるということを示しています。



関節リウマチ発病後の10年間で心筋梗塞による死亡リスクは2倍に
in 日経メディカルオンライン
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関節リウマチ患者の心筋梗塞罹患率は、診断前は上昇していないが、発病後は最初の10年間で心筋梗塞の発症および死亡のリスクはおよそ2倍に増加することが分かった。1995年から継続しているスウェーデン関節リウマチ登録研究による成果で、スウェーデン・カロリンスカ研究所環境医学研究部門のMarie Gunnarsson氏(写真)らが10月27日、サンフランシスコで開催されている米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
このような発表があると、大きな不安を抱える方がいらっしゃるかと思います。
ところが日本人の心筋梗塞による死亡例は10万人当たり男子30名、女子25名です。
たとえリスクが倍になっても10万人あたり男子60名、女子50名です。

参考:Dr.ヤモリの一日一膳:第27回心筋梗塞多発地域スコットランドが語るもの。

ここで重要なのは、大豆摂取、野菜摂取、低脂肪、低塩分の食生活で心筋梗塞のリスクを下げればよいということです。良質のたんぱく質をとることは、リウマチによる疲労回復にもお勧めです。

ですから、ここでは予防に努めるための指針としての研究成果だと理解してください。



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2009年3月14日土曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(前編)-多剤併用治療が就業状況を改善

昨年10月に開催された米国リウマチ学会の研究成果が日経メディカルで公表されています。
近年、抗TNFα薬であるインフリキシマブによりリウマチの症状が改善されています。
この薬はリウマチ生物学的製剤と呼ばれるもので、現在では一回の治療に22万円、自己負担は3割で7万円です。高額ですが、かなりの好成績を治めている治療法です。

今回は、その治療法に関する発表の一部を紹介します。

インフリキシマブの短期併用でRA患者の失業・休業が著明に減少
in 日経メディカルオンライン

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フィンランド・ヘルシンキ大学のMarjatta Leirisalo-Repo氏らは、メトトレキサート(MTX)+スルファサラジン(SSZ)+ヒドロキシクロロキン(HCQ:本邦未承認)+プレドニゾロン(PRD)の4剤併用レジメン(COMBI)により、勤労の機会を失う関節リウマチ(RA)患者が減少することを報告している。今回、同氏らは、このCOMBIレジメンにインフリキシマブ(IFX)を6カ月のみ併用することにより、一層多くの患者が失業・休業から救われることを、多施設共同無作為化比較試験・NEO-RACo試験において確認、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。

リウマチ生物学的製剤を複数利用することで、リウマチの症状は大きく改善されることが再び確認されました。しかし、この治療方法は日本では一般的ではありません。薬剤が高額なためです。
今回のこの発表は、治療が患者の生活を改善するだけでなく、就労状況の改善すると示唆しています。
就労できるリウマチ患者が増えれば、その賃金、そして税収が見込めます。
高額な治療は、社会保障上の負担であるという考え方から脱却し、これは「投資」なのだと考えるべきでしょう。
リウマチの多剤併用治療法が多くの人々に処置されるよう、保険制度を改善してほしいものです。


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