日本も巻き込まれる、アメリカのデフォルト不安。
アメリカ下院多数の共和党が党議拘束を外せばアメリカ国債発行上限を引き上げる法律が通る。
まさかそんなバカなマネはしないだろうと多くの政治アナリストは見ているものの...
最近の強行な共和党の行動を見ていると、最悪の結果を招きそうだと不安の声も。
そして、その不安が的中した事例が最近もあった。
リーマンショックである。
以下、ロイターより引用:
コラム:順風満帆の黒田日銀、死角は米国債デフォルトリスク
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE99306H20131004
米政界に詳しい識者などの話を総合すると、1)米下院共和党のベイナー議長が、共和党議員に党議拘束を求める「ハスタート・ルール」の適用をやめれば、下院で民主党案が可決される、2)オバマ大統領が憲法修正14条を根拠に大統領の権限で債務上限を引き上げる──などの道があるという。
このため米市場関係者の中では、最終的に米国債のデフォルトは回避されるという楽観論が今でも支配的なようだ。
<懸念されるテールリスクの現実化、リーマン危機と酷似>
だが、私には5年前のリーマンブラザーズ破綻のケースが目の前に浮かんでくる。あの当時も、リーマンを破綻させる際のリスクと回避で得られる利益を考えれば、破綻の選択はありえない、という見方が事前には圧倒的に多かった。
しかし、現実は全くの別の展開をたどった。今回も上記に示したようなデフォルト回避の道は、いくつも残されているが、土壇場における米政界の大立者の判断次第では、「まさかのデフォルト」も可能性がゼロではない、と思われる。
黒田総裁は、この日の会見で、最悪の事態に陥った際の日銀の対応について「一般論としては、中央銀行はどこでもどんなことにも対応できるような能力がある」と述べた。