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2009年3月19日木曜日

関節リウマチの原因解明、新薬候補物質を開発

diabetes 365 day 108 Jan. 19th 2007

すこし前になりますが、リウマチについての新発見が続いています。

関節リウマチの原因解明、新薬候補物質を開発
in 朝鮮日報

カトリック大医学部聖ビンセント病院の金完郁(キム・ワンウク)教授を中心とする研究チームは2日、難病の関節リウマチの原因を解明し、新薬候補物質を開発することに成功したと発表した。

同研究チームは「胎盤成長因子」というタンパク質が関節リウマチを引き起こす主因であることを突き止めた。胎盤成長因子とは妊娠中に胎児に酸素や栄養分を供給するのに必要なタンパク質。生後には同因子は消失するが、がんやリウマチにかかると再び発現するという特徴がある。

研究チームは今回の研究成果を、リウマチ分野の米専門学術誌『アースリティス・アンド・リウマチズム』2月号に論文の形で発表した。

研究陣は胎盤成長因子を持たないネズミを遺伝工学的に作り出し、関節リウマチと胎盤成長因子との関係を立証した。胎盤成長因子を持たないネズミは関節リウマチをほとんど発病しなかった。研究チームはまた、関節リウマチの新薬候補物質として、胎盤成長因子を抑制する物質を開発。関節リウマチにかかったネズミに投与したところ、症状が著しく改善することを確認した。

金教授は「既存の関節リウマチ治療剤は体の免疫体系まで乱す副作用があったが、今回の研究結果を基に発病の原因だけを取り除ける治療法を開発できる可能性が示された。3-4年以内に関節リウマチ患者を対象とする臨床試験を計画している」と説明した。


リウマチ原因物質見つけた
in 日本薬学会

関節リウマチは全身の関節に炎症がおこり、軟骨や骨が破壊され、関節が変形する疾患である。関節が激しく痛むだけではなく、関節機能が失われるため生活の質にも大きな影響を与えているが、決定的な治療法がないのが現状である。
我々は、滑膜細胞の異常増殖に関わる因子を探索し、関節リウマチ患者の滑膜組織で過剰発現している新規な遺伝子の単離に成功した。そしてこの遺伝子がコードするタンパク質を、シノビオリン(Synoviolin)と名づけた。シノビオリンを過剰に発現させたマウスを作製したところ、関節において滑膜の増生、骨、軟骨破壊が認められ、関節リウマチと酷似した症状を示した。逆に、シノビオリンを欠損させた個体においては、シノビオリン欠損マウスは関節炎の惹起に対して抵抗性を示した。
現在、シノビオリンの機能制御による滑膜細胞の異常増殖をターゲットとした革新的な関節リウマチ治療薬の研究開発を進めており、その成果が多くの患者さんに福音をもたらすものと期待している。

リウマチの治療方法ですが、現状ではステロイド、鎮痛薬を利用する対症療法と、免疫抑制剤を使った高価な治療薬、もしくはその両方が効果がない場合に保険対象となる白血球一時除去術があります。しかし、どれも根治にはなりません。


早く根治、完治ができる治療法が確立し、保険診療対象となって欲しいです。
治療して社会復帰ができれば、その収入が税収となります。
そう、優れた医療と保険体制は、けっして無駄な支出ではありません。
元がとれる、「社会的投資」なのです。


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2009年3月16日月曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(後編)-生活から改善する



靴底に切り込みを入れるだけで変形性膝関節症を予防できる
in 日経メディカルオンライン
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運動靴の靴底に切り込みを入れるだけで変形性膝関節症の発症や増悪を予防できる可能性がある――こんな興味深い研究成果が報告された。ゴム底に適切な切り込みを入れることで動きの自由度が増し、変形性膝関節症の悪化要因となる膝の内転モーメントが減少するという。米シカゴのラッシュ医学校のNajia Shakoor氏らが、米サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)のポスターセッションで10月26日に報告した。
この研究成果のポイントはやわらかい靴底の靴を選ぶということ。
靴底に切れ目を入れるのは、靴底をやわらかくし、ねじれる力がかからないようにすることがもくで気です。これからの靴選びの参考にしてくださいね。



太極拳は変形性膝関節症の治療に有効
in 日経メディカルオンライン
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中国の伝統的な運動として知られる太極拳は、変形性膝関節症の治療に有効であることが示唆された。太極拳に取り組むグループと通常のストレッチを行うグループに分けて、効果を検討したところ、太極拳群で痛みや身体機能などに有意な効果を認めた。タフツ・メディカルセンター(米、ボストン)のChenchen Wang氏(写真)らが10月26日、サンフランシスコで開催されている米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
なお、この研究ではウェルネス教育+ストレッチ療法との対照評価を行っています。
太極拳の参加者は、痛み、身体機能、うつ、自己効力感、健康状態に有意な改善を示した。
12週目以降も太極拳運動を続けた患者からは、WOMAC疼痛とWOMAC機能に永続的な効果が見られた。
ということで、単調なストレッチと心理療法だけでなく、生活改善にはもう一つの選択肢が増えたわけです。記事トップに太極拳の演舞を表示しました。参考にしていただければ幸いです。

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2009年3月15日日曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(中編)-リウマチ治療の注意点

敗血症性関節炎を併発する関節リウマチ患者の特徴が明らかに
in 日経メディカルオンライン
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敗血症性関節炎を併発する関節リウマチ(RA)患者には、コルチコステロイドと免疫抑制治療を受けている高齢の女性患者という特徴があることが分かった。RA患者と非RA患者との比較研究から明らかになった。アルバート・アインシュタイン・メディカル・センター(米フィラデルフィア)のLawrence H. Brent氏(写真)らが10月28日、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
リウマチは自己免疫疾患のひとつ。免疫力そのものの低下や、治療における免疫力低下が想定されます。その結果、感染症にかかりやすくなるリスクがありますが、特に、上記の条件を満たす場合は、感染症(インフルエンザ)などに感染しないよう、注意する必要があるということを示しています。



関節リウマチ発病後の10年間で心筋梗塞による死亡リスクは2倍に
in 日経メディカルオンライン
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関節リウマチ患者の心筋梗塞罹患率は、診断前は上昇していないが、発病後は最初の10年間で心筋梗塞の発症および死亡のリスクはおよそ2倍に増加することが分かった。1995年から継続しているスウェーデン関節リウマチ登録研究による成果で、スウェーデン・カロリンスカ研究所環境医学研究部門のMarie Gunnarsson氏(写真)らが10月27日、サンフランシスコで開催されている米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。
このような発表があると、大きな不安を抱える方がいらっしゃるかと思います。
ところが日本人の心筋梗塞による死亡例は10万人当たり男子30名、女子25名です。
たとえリスクが倍になっても10万人あたり男子60名、女子50名です。

参考:Dr.ヤモリの一日一膳:第27回心筋梗塞多発地域スコットランドが語るもの。

ここで重要なのは、大豆摂取、野菜摂取、低脂肪、低塩分の食生活で心筋梗塞のリスクを下げればよいということです。良質のたんぱく質をとることは、リウマチによる疲労回復にもお勧めです。

ですから、ここでは予防に努めるための指針としての研究成果だと理解してください。



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2009年3月14日土曜日

リウマチ治療の新しい研究成果(前編)-多剤併用治療が就業状況を改善

昨年10月に開催された米国リウマチ学会の研究成果が日経メディカルで公表されています。
近年、抗TNFα薬であるインフリキシマブによりリウマチの症状が改善されています。
この薬はリウマチ生物学的製剤と呼ばれるもので、現在では一回の治療に22万円、自己負担は3割で7万円です。高額ですが、かなりの好成績を治めている治療法です。

今回は、その治療法に関する発表の一部を紹介します。

インフリキシマブの短期併用でRA患者の失業・休業が著明に減少
in 日経メディカルオンライン

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フィンランド・ヘルシンキ大学のMarjatta Leirisalo-Repo氏らは、メトトレキサート(MTX)+スルファサラジン(SSZ)+ヒドロキシクロロキン(HCQ:本邦未承認)+プレドニゾロン(PRD)の4剤併用レジメン(COMBI)により、勤労の機会を失う関節リウマチ(RA)患者が減少することを報告している。今回、同氏らは、このCOMBIレジメンにインフリキシマブ(IFX)を6カ月のみ併用することにより、一層多くの患者が失業・休業から救われることを、多施設共同無作為化比較試験・NEO-RACo試験において確認、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。

リウマチ生物学的製剤を複数利用することで、リウマチの症状は大きく改善されることが再び確認されました。しかし、この治療方法は日本では一般的ではありません。薬剤が高額なためです。
今回のこの発表は、治療が患者の生活を改善するだけでなく、就労状況の改善すると示唆しています。
就労できるリウマチ患者が増えれば、その賃金、そして税収が見込めます。
高額な治療は、社会保障上の負担であるという考え方から脱却し、これは「投資」なのだと考えるべきでしょう。
リウマチの多剤併用治療法が多くの人々に処置されるよう、保険制度を改善してほしいものです。


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2008年7月21日月曜日

血液のがんの薬が、自己免疫疾患に効くかもしれない

pills pills pills...

血液のがんの薬が、エリテマトーデスにも効く可能性 by Nature
多発性骨髄腫という白血球のがんの治療に使われている薬が、慢性自己免疫性疾患であるエリテマトーデスの治療にも有効である可能性がでてきた。この知見は、抗体がかかわる他の病気の治療法に結びつくかもしれない。自己抗体を作るのは寿命の長い免疫細胞で、非常にさかんにタンパク質生産を行っている。一方、骨髄腫細胞はプロテアソーム阻害剤による治療に反応し、その感受性はタンパク質合成の速度と相関している。そこでR Vollたちは、こうした阻害剤が、自己抗体産生細胞に対しても同様な作用を示すのではないかと考えた。彼らはエリテマトーデスに似た症状を示す2系統のマウスを用いて、多発性骨髄腫の治療薬として認可されているプロテアソーム阻害剤ボルテゾミブが自己抗体産生を阻害し、マウスの生存期間を延ばすことを明らかにした。
この研究結果は、自己免疫疾患に関わる病気が治療できる基本方針を
薬学研究に導入できると言うことを示しています。

たとえば、このエリテマトーデスだけでなく、リウマチにも効果があるかもしれません。
現時点ではステロイドしかはっきりした効果のある薬剤がありません。
なんとかならんかな? 

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2008年6月28日土曜日

ワクチン活性化物質の作用が判明

ワクチン摂取の際、免疫機能に効果的に作用するために
補助的な物質が加えられているようです。
その中でもっともよく知られているミョウバンの作用の仕方がわかったようです。

Cholera

免疫:ミョウバンアジュバントの作用機作 by Nature
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ワクチンは、アジュバントと共に投与されることが多い。アジュバントは、ワクチンの活性成分に対する免疫応答を高める化合物である。最もよく知られたアジュバントの1つが水酸化アルミニウム(ミョウバン)で、よく機能するため、およそ80年にわたって使用されている。しかし、これが作用する仕組みは現在までよくわかっていなかった。今回、アルミニウム塩類は、マクロファージで働く細胞内自然免疫応答系であるNalp3インフラマソームを活性化することが明らかになった。この広く使用されているアジュバントの作用機作の解明は、同じ仕組みでより高い特異性で機能する、もっと強力なアジュバントの設計に役立つかもしれない。
良い免疫活性化の補助剤が実現できれば、HIVワクチンの実現や
リウマチなどの自己免疫疾患治療に効果があるかもしれません。

関連:
ヤクルトでリウマチが治る-くろかめニュース

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2008年5月25日日曜日

ヤクルトでリウマチが治る?

flavors of yakult!

韓国の医療機関が、リウマチの治療法を発見しました。
根治方法がなく、治療薬はやたらと高額な「関節リウマチ」の
治療法(ただし、根治ではない)です。

それは「ヤクルト」
いえ、どこかのプロ野球球団の回し者ではありませんぞ。
乳酸菌が関節炎を予防・治療」…光州科学技術院
光州(クァンジュ)科学技術院生命科学科のイム・シンヒョク教授とソ・ジェソン研究チームは「ラクトバチルス・カゼイ」という乳酸菌にリウマチなどの関節炎を予防し治療する効果があることを発見したと13日、発表した。
これを受け、副作用がほとんどないリウマチ予防・治療剤の開発が可能になった。研究チームはマウスを使った実験の結果、この乳酸菌を摂取したマウスは炎症が抑制され、症状も治療されたと明らかにした。薬効は現在市販されているリウマチ治療剤(メトトレキサート)とほぼ同じ。
「乳酸菌が関節炎を予防・治療」…光州科学技術院 by 中央日報日本語版

通常治療に使われる、このメトトレキサートと呼ばれる薬剤。効果は強いものの、副作用があります。
特に葉酸拮抗作用があるので貧血や睡眠不調をもたらす可能性があります。
もともと、リウマチになれば貧血を起こすことが多いのですが。
ところが「ラクトバチルス・カゼイ」は普通にある乳酸菌。整腸作用もあり、日本ではヤクルトとして
普通に食品として販売されています。たとえ、効果が弱いとしても、試してみる価値はあるでしょう。

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2008年3月16日日曜日

リウマチの抗体薬が2種類認可



リウマチの抗体薬が2種類認可されました。
これで、治療が楽になれば、多くの人が
社会復帰できるでしょう。

薬事分科会、リウマチの抗体薬2品を了承へ

発信元:化学工業日報

リウマチの治療はどんどん進歩しています。
あとは、関節治療そのものの進歩があれば・・

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