2009年2月2日月曜日

自然の掃除屋から殺戮者

Dung Beetle

センチコガネ、ダイコクムシ、スカラベ
こういった名前がついているものはすべて、「クソムシ」と呼ばれる
自然の中の掃除屋さんです。ファーブルの昆虫記にも出てきて
その生態が詳しく観察されています。
ところが、中には自ら食生活を変化させるものもいるようです。
今回はその食生活を「肉食」に変えてしまったペルーのセンチコガネの発見から。

No Feces for This Species
-- Coelho 2009 (122): 1 -- ScienceNOW
in サイエンティフィック・アメリカン サイエンス・ナウ

No Feces for This Species
この種にはクソヤロウという言葉は似合わない。
By Sara Coelho, ScienceNOW Daily News, 22 January 2009
Deep in the Peruvian rainforest, one species of dung beetle has turned from scavenger to killer. Instead of feasting on feces--as all of its brethren do--the tiny insect tears millipedes in half and dines on their innards. This dramatic change in diet is rare in the animal kingdom and is a stunning example of evolution in action.
ペルーの雨林の奥深く、あるセンチコガネが掃除屋から殺し屋に代わった。
動物の糞類をご馳走とするのではなく -- そのすべての類縁種が行うように --
その小さな虫はヤスデを引きちぎってその中身を食べる。
この急激な食生活の変化は動物界では珍しい行動進化のおどろくべき一例である。
この新たな行動を起こした種の名前は Deltochilum valgum。
ただ、この行動をどう解釈するか。

インディアナ大の Armin Moczek氏はヤスデの体内にある動物の糞を食べているので
あるなら、それほど大きく食行動が変化したとはいえないのではないとも解釈できるとのこと。

いずれにせよ、「進化」の一端を見ることができたわけです!


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