「最速のコンピュータを作りたければ専用LSIで作ればよい」は常識です。
天文シミュレーション用計算機 GRAPE-6 増強により再び世界最高速に
同様の発想で、得意分野に特化したLSIをうまく活かせば驚くほどの演算能力を発揮します。
さて、2009年11月下旬、「スパコン予算廃止」をうたった「日本政府 事業仕分け」。
そんな話題をあざ笑うかのような「激安スパコン」が長崎に誕生です。
安価スパコン:「事業仕分け」どこ吹く風 3800万円で完成 長崎大助教らゴードン・ベル賞
in - 毎日jp(毎日新聞)
一方で、このような専用性の高いスパコンは寿命が短いのも事実。東京・秋葉原でも売っている安価な材料を使ってスーパーコンピューター(スパコン)を製作、演算速度日本一を達成した長崎大学の浜田(剛つよし)助教(35)らが、米国電気電子学会の「ゴードン・ベル賞」を受賞した。政府の「事業仕分け」で次世代スパコンの事実上凍結方針が物議を醸しているが、受賞は安い予算でもスパコンを作れることを示した形で、議論に一石を投じそうだ。
同賞は、コンピューターについて世界で最も優れた性能を記録した研究者に与えられ「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる。浜田助教は、横田理央・英ブリストル大研究員、(似鳥にたどり)啓吾・理化学研究所特別研究員との共同研究で受賞。日本の研究機関の受賞は06年の理化学研究所以来3年ぶりという快挙だ。
浜田助教らは「スパコンは高額をかけて構築するのが主流。全く逆の発想で挑戦しよう」と、ゲーム機などに使われ、秋葉原の電気街でも売られている、コンピューターグラフィックス向け中央演算処理装置(GPU)を組み合わせたスパコン製作に挑戦した。
「何度もあきらめかけた」というが、3年かけてGPU380基を並列に作動させることに成功。メーカーからの購入分だけでは足りず、実際に秋葉原でGPUを調達した。開発費は約3800万円。一般的には10億~100億円ほどかかるというから、破格の安さだ。そしてこのスパコンで、毎秒158兆回の計算ができる「演算速度日本一」を達成した。
26日の記者会見で事業仕分けについて問われた浜田助教は「計算機資源は科学技術の生命線。スパコンをたくさん持っているかどうかは国力にもつながる」と指摘。一方「高額をかける現在のやり方がいいとは言えない。このスパコンなら、同じ金額で10~100倍の計算機資源を得られる」と胸を張った。【錦織祐一】
2009年11月27日
というのも、きまった処理以外は高速化が難しく「こんなの、どう?」と気軽に
プログラムを書き換えるわけにはいかないからです。
せっかく、世界最高の並列処理プロセッサ「Cell」を作っている日本ですから
PS2に使わせるだけでなく、アメリカのMITのようにスパコンへの応用を考えて
みてはどうでしょう?