2009年7月1日水曜日

アメリカ:学校職員による、生徒を裸にした所持品検査は憲法違反。

Estudiantes por una politica de drogas sensata

学校職員による、生徒を裸にした所持品検査は憲法違反。米最高裁が判決。
in Slashdot JP

以下引用
学校職員による、生徒を裸にした所持品検査は憲法違反。米最高裁が判決。
reoによる 2009年06月29日 12時00分の掲載
日本だと妥当な判決に思えるが……。部門より。
プライバシ 教育 アメリカ合衆国 法廷

ある Anonymous Coward 曰く、

    学校職員が 13 歳の女子生徒を裸にして所持品を検査したことは憲法違反かどうかと争われていた裁判で、米連邦最高裁判所が憲法違反であるとの判決を満場一致で下したそうだ (New York Times の記事、BBC NEWS の記事、本家 /. の記事より) 。

    当時 13 歳だった Savana Redding さんが通っていた米アリゾナ州の学校では処方箋薬や市販薬の学校への持込を禁じていた。ある日イブプロフェンを学校に持ち込んだと疑われた Redding さんは、学校職員による手荷物と衣服のチェックを受けたという。この時点では何もみつからなかったが、他の女子生徒が Redding さんから薬をもらったと主張したため、職員は Redding さんに上下の下着を脱ぐように指示し、胸部などを露にさせたという。錠剤などは結局みつからなかったそうだ。

    この裁判は、生徒の暴力や薬物使用に対し断固とした措置を取るという学校当局の取り組みがどこまで許容されるかという点から注目を集めていたとのこと。保護者の中には行き過ぎた捜索に対する憤りを表す者もいれば、子供の安全を委ねている学校の裁量を制限することに不安を覚えるという意見もみられたという。

    なお、この判決で最高裁は学校職員らの個人的な責任は問えないとも判断したとのことだ。

この問題はアメリカPBS(日本のNHKにあたる)で頻繁に放送されていました。

Justices Rule School's Strip Search of Student Was Illegal

in PBS (アメリカ)


ここに記されていない問題としては、この学校では何度か薬物事件が起こっていたということがあります。また、検査された女子生徒は、かなり複雑な経路を通って検査を受けています。
まず、薬剤を発見された男子生徒がいて、「別の女子生徒に薬剤をもらった」と自白。
次に、別の女子生徒を検査すると、錠剤が見つかり、この女子生徒も「別の女子生徒にもらった」と自白。
ここで、問題の「服を脱がせた検査」が起こったわけです。
今回の最高裁の判断は、学校内に確実に薬物を持ち込める方法を最高裁判所が確定したととられてもおかしくないのではないか、との批判も起こっています。
つまり、下着の中に隠せば、確実に薬物を持ち込めるのだと。
さあ、そうはいかないと思いますが・・


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