世界初、ドイツでCO2完全回収型火力発電所が完成
- Technobahn
なんと、このCO2を閉じ込める火力発電所は原子力の代替を試みるためのものとは。独バッテンファル・ヨーロッパ社が開発を進めてきたCO2完全回収型火力発電所、シュワルツェプンペ火力発電所の実証炉が完成していたことが明らかとなった。実証炉としてのCO2完全回収型火力発電所は、このシュワルツェプンペ火力発電所が世界初のものとなる。実証炉の出力は30メガワット。実証炉が稼動状態になった場合、1時間あたり約9トンのCO2が排出され、付属するCO2貯蔵タンクに蓄えられることになる。貯蔵タンクに蓄えられたCO2はその後、発電施設の地下1000メートルにある岩石層に送り込まれ、液化した状態で地球温暖化問題が解消するまでの間、備蓄される見通しだ。
この新方式の実証炉建設のために投じられた建設資金は7000万ユーロ(約110億円)。
ドイツでは国民の反発から原子力の普及が進んでおらず、今回の実証成果を見た上で、既存の火力発電施設をこのCO2完全回収型に改修するかどうか決める。
火力発電の利用は日本では少なくなったが、欧米での火力発電所に対する依存度は高く、ワルツェプンペ火力発電所の実証炉の稼動には世界中からの関心が集まっている。
さあ、環境とエネルギー利用の両立、どうなるか。楽しみです!
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