サイエンス: 木星が通りすがりの彗星を捕獲して衛星にしていた
in Slashdot JP
hylomによる 2009年09月17日 14時14分の掲載
木星さんがんばってー部門より。
papa-pahoo 曰く、
1993年に発見された串田・村松彗星の過去の軌道を解析したところ、1949年に木星に捕獲され、1961年までその周囲を公転していたことが分かった。その後、木星の引力から離脱し、現在は、火星と木星の間にある小惑星帯で太陽の周りを公転しているという(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)。
今年7月、木星の表面に謎の衝突跡が発見されたが(/.Jの記事)、それも同様の臨時衛星が大規模な衝突を起こした結果なのではないかと考えられている。
このように地球に衝突して深刻な被害が出すような大型の天体は、木星に捕獲される可能性が高。その意味では、地球は木星に守られているといえそうだ。"
さて、その元になる記事ですが
木星、彗星を捕獲して衛星にしていた
in National Geographic News
木星、彗星を捕獲して衛星にしていたそうか、地球は木星に守られているんだ。
James Owen
for National Geographic News
September 15, 2009
60年前、木星は通りすがりの彗星を引力で引き寄せ、12年間にわたって“臨時衛星”として抱え込んだ後、こともなげに放出していたことが9月14日の科学者チームの発表で明らかになった。同様の現象が数百年以内に再び発生する可能性があるという。
東京流星ネットワークの大塚勝仁氏率いる国際的な研究チームによると、木星は1949年に串田・村松彗星(147P/Kushida-Muramatsu)を引力によって捕獲し、1961年までその周囲を公転させていたという。直径400メートルのこの彗星は1993年に初めて発見された。それ以降積み重ねられてきた計算を基に過去の軌道を調べた結果、一時的に木星の衛星であったことが今回明らかになったのである。
イギリスのアーマー天文台に在籍している研究チームのメンバー、デイビッド・アッシャー氏は、「串田・村松彗星は木星の影響圏から離脱するまで、1、2度周回した。それはほぼ間違いない」と話している。
惑星の引力の犠牲になった臨時衛星が観測されたのは、1994年にシューメーカー・レビー第9彗星が粉々になって木星に衝突したときだけだ。
今年の7月には木星の表面に謎の衝突跡が発見されたが、それも同様の臨時衛星が大規模な衝突を起こした結果なのではないかとアッシャー氏は考えている。
串田・村松彗星はそれらの天体と違い、最終的には木星の引力から離脱した。現在は、火星と木星の間にある小惑星帯で太陽の周りを公転しているという。
しかし、また別の彗星が木星の衛星になる運命にある。2068年から2986年までの間にヘリン・ローマン・クロケット彗星(111P/Helin-Roman-Crockett)が木星に捕獲され、その周りを6周するとみられている。木星と同様に地球にも引力があるが、彗星が捕獲され衛星化する可能性はあるのだろうか。アッシャー氏によれば、可能性は低いという。
「小さな天体が地球に捕獲され、その後離脱した例はいくつか確認されている。可能性がないわけではない。しかし衝突した場合に深刻な被害が出そうな大型の天体は、木星に捕獲される可能性が高い。その意味では、地球は木星に守られていると言える」と同氏は解説する。この研究成果は9月14日、ドイツのポツダムで開催された欧州惑星科学会議で発表された。
Image courtesy NASA via AP
ありがとう、全能神ゼウス=ジュピター。
でも、あと少し木星に水素が集まっていたら、太陽が2つになって地球が丸焼けに
なっていたそうな・・ ( ̄△ ̄;)エッ・・?
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