2009年3月11日水曜日

アメリカの金融安定化策、緊急とはいえ、いずれ再検討が必要

NEW Dollar Bill

ナオミ・クライン 金融救済でぼろ儲けする人たち

in  Democracy Now. JP

金融機関関係者にとっては痛い内容ですね。
「そもそも弱含みの市場は2歳児のようなもの、欲しい物が手に入らないならかんしゃくを起こす」
とはいい得て妙です。事実上部分的国有化が進んだアメリカの金融機関の再編、法規制改正の際、クライン氏の視点はぜひ取り入れてほしいところです。
具体的には、巨大すぎる銀行の分割、簿外取引の総量を企業の収益にあわせて総量規制、金融検査官の増強、などですね。

しかし、そうはいうものの、短期的には金融機関の救済、資金の大量供給が不可欠。

国有化をしたのですから、ちょうどいいチャンスです。無茶ができないように法規制するべきでしょう。

そうしなければ、次のようなことが、また繰り返されます。

AIGへの政府救済金の使途、WSJ報道で疑問高まる可能性
in ロイター
 [ニューヨーク/ロンドン 8日 ロイター] 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)の救済金を受け取ったとされる金融機関のリストを明らかにした。
 これにより、同社救済金を誰が受け取り、どのように使われたかで疑問が高まる可能性がある。
 ウォールストリート・ジャーナル紙は6日、米政府による1730億ドル以上のAIG救済資金のうち、約500億ドルが少なくとも20を超える国内外の金融機関に支払われたと報じた。
 同紙によると、AIGから支払いを受けた金融機関には、ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)、メリルリンチ、ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)、カリヨン、バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)、ラボバンク[RABO.UL]、ダンスケ銀行(DANSKE.CO: 株価, 企業情報, レポート)、HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)(RBS.L: 株価, 企業情報, レポート)、サンタンデール(SAN.MC: 株価, 企業情報, レポート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)、ワコビア、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、ロイズ・バンキング・グループ(LLOY.L: 株価, 企業情報, レポート)などがある。
 モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス、はコメントを拒否している。バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴからは現時点でコメントを得られていない。
 また、米連邦準備理事会(FRB)は、AIGのデリバティブのカウンターパーティーのリストや、AIG救済後のカウンターパーティーへの支払いについての情報は、公表を拒否している。
 WSJ紙は、極秘文書と関係筋の話を引用し、ゴールドマン・サックスとドイツ銀行がそれぞれ約60億ドルを昨年の9月中旬から12月の間に受け取ったと伝えた。
 欧州の金融機関では、ソシエテ・ジェネラル、カリヨン、ドイツ銀行、バークレイズ、ラボバンクが8日に、この報道についてのコメントを拒否した。
 また、仏紙パリジャンは8日、同紙独自の情報源を引用し、AIG救済資金から、ソシエテ・ジェネラルが48億ドル、カリヨンが18億ドル受け取った可能性があると伝えた。
この受け取った資金は、正規の信用市場取引であるため、すべて白紙小切手となってしまいました・・

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