ブログランキング(科学部門)上位常連のCAMUIロケットによる加速実験が成功したようです。このロケット、なんと燃料がアクリル樹脂、もしくはポリエチレンを利用。火薬を使わない燃料のため暴発しにくく、安全、安価です。しかも原理的には液体酸素を利用するため噴出量を飛行中に調整できます。(通常の固体燃料ロケットは、一度点火すると消火も減速もできない)
液体燃料ロケットのような出力調整ができます。
道産ロケットでエンジン実験 JAXAと北大、打ち上げに成功
in Nikkei Net
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と北海道大学は16日朝、北海道大樹町で、将来の宇宙輸送機に使う新型エンジン装置の打ち上げ実験に成功した。全長3.4メートル、重さ25キログラムの小型ロケット2機を利用。高度約500メートルに達し、データを収集した。大学と“町工場”が道産子ロケット夢は衛星打ち上げ
打ち上げたのは北海道内の産学が開発した小型ロケット「CAMUI(カムイ)」。カムイの開発主体である特定非営利活動法人(NPO法人)「北海道宇宙科学技術創成センター」に委託して実施した。
実験は、燃料に吸い込んだ空気を加えて推力を高める「エジェクタロケット」と呼ばれる装置で、音速に近い飛行状態でのデータを取得するのが目的。北大・JAXAは今回得たデータを解析し、今後の複合エンジンの開発に役立てる。 (13:02)
in MSN産経ニュース
北海道大学と道内の民間企業が中心となって開発している小型ロケット「CAMUI(カムイ)」に、新型エンジンの部品を装着して性能を調べる打ち上げ実験が16日、北海道大樹町で行われる。
カムイは、北大大学院工学研究科の永田晴紀(はるのり)教授(43)と従業員数20人の植松電機(本社・北海道赤平市)を中心に開発が進められている「道産子ロケット」。
今回の打ち上げ実験では、独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」(本部・東京)と北大が共同研究している「エジェクタロケット」の部品を装着して打ち上げ、その性能を調べる。部品は、ロケットエンジンの推進力をさらに増すための装置だ。
「社員のほぼ全員がカムイ開発にかかわっていますが、燃焼実験など普段、開発にかかわっているのは3人ほど。今回のカムイは、ほとんどこれまでに打ち上げたカムイの部品を再利用して作っています」と五十地さん。
カムイは全長約3・4メートル、重さ約25キログラム。ロケット噴射の推進剤には、火薬ではなく、ポリエチレンと液体酸素を使っているため、コストは従来に比べ、格段に安い。宇宙開発を進めるうえで必要な実験を、経費がかかる大型ロケットに代わって、請け負うことができるのが特徴だ。
カムイの生みの親である永田教授は「当面の目標は、ロケットを使った実験が、カムイで安く手軽にできるようにすること。将来的には、超小型衛星を宇宙空間に打ち上げる小型ロケットを開発したい。それも北海道で打ち上げたい」と抱負を語る。
一方、植松電機の高橋利信さん(45)は「宇宙開発は、何もないところから何かを生み出す作業。開発過程には、つらいこともたくさんありますが、カムイが打ちあがった瞬間に、つらさも忘れてしまいます」と話している。
関連:NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター
このまま大型化して、宇宙に向けて飛べるようになってほしいですね!
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