2009年4月14日火曜日

驚きの化学物質・・しかし研究は長い苦労の連続のようで。

Duckbill Selenite (1034)2

少し前の情報になりますが、ユニークな化学物質の写真特集がWIRED VISIONに特集されていました。私は化学物質の特性の方に関心があるので、写真はリンク先の記事にて確認されたし(^-^)


自然から学んだ、驚きの化学物質:画像ギャラリー
in| WIRED VISION

2009年2月27日

猛毒の廃水プールから抗がん治療薬が、猛毒のカエルから鎮痛剤が作られる――自然から得られた化学物質を人工合成する取り組みを、関連画像とともにご紹介する。

タミフルは八角の木から
インフルエンザ治療薬の『タミフル』の原料であるシキミ酸は、トウシキミという植物から採れる。

本州でも被害拡大、魚の神経毒による中毒
ある毒物に汚染された魚介類を食べると、冷たいものがやけどしそうに熱く感じられるなどの症状を呈する。[シガトキシンの毒性は、フグ毒(テトロドトキシン)より百倍近くも強いが、1匹の魚に含まれる量が極微量なので中毒しても死亡することは少ない。しかし、神経(ナトリウムチャネル)に作用するので、知覚・温覚異常のほか、目まいや脈拍・血圧低下、マヒなどに数カ月以上苦しむことになる。


有毒の廃水プールから抗ガン剤
モンタナ工科大学にほど近い露天掘り銅山の跡地バークレー・ピットでは、掘られた穴に有害物質を含んだ水が溜まっている。この水は強い酸性で、重金属を多量に含むが、珍しい菌類が多数生息している。さらにここからは、卵巣ガンの治療薬となる可能性を秘めた微生物も見つかっている。この微生物が作り出した、人命を救うかもしれない化学物質は、2006年にモンタナ工科大学の研究者Don Stierle氏とAndrea Stierle氏によって発見され、銅山の名前からバークレー酸(Berkelic Acid)と命名された。


有毒カエルから生まれる薬
両生類の体から見つかる225Hという化学物質は、イオンチャネル遮断作用を持つ。これは神経系のメインスイッチに変更を加えられることを意味しており、そのためこの物質は神経科学者にとって有用なものだ。ニューオーリンズ大学のMark Trudell氏は、幸運にもたまたま2つの研究分野に従事していた。コカイン中毒の治療薬の開発と、ヤドクガエル科のカエルから取れる物質の分子の合成だ。Trudell 氏はこの2つの専門分野を組み合わせ、225Hを人工的に作り出すことに成功した。一連の化学反応を通じてコカインを225Hに変換するという手法だ。おかげで、キュートだがヌメヌメした体を持つカエルたちに頼らなくとも、225Hを使った研究が行なえるようになった。


雨の匂いはバクテリア由来
雨のあの独特の匂いは、雲ではなくバクテリアから来るものらしい。
雨滴が地面を叩くことで、土中の微生物が作り出すゲオスミンという化学物質が放出される。
この物質は「土の匂い」を持ち、時に食物の風味を損なうことがある。特に水やワイン、ビート、魚介類などで、この物質がこれらを泥臭い味にする。


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